みなさまこんにちは。LIXILリフォームショップ UTSUMIの店長・岡田です。
今回は、私が担当させていただいた菊川市K様邸のリフォームの事例をご紹介します。

【中古住宅購入に伴うリノベーション事例のご紹介】 菊川市K様邸

■リフォームのきっかけと経緯
当社のホームページをご覧になり、お問い合わせをいただいたK様。
ホームページに施工事例やリノベーションの事例がたくさん紹介されていたので、信頼を感じていただけたそうです。

お問い合わせをいただいた後、平面図をご持参のうえ、当店にご夫婦で相談にみえられました。
ご相談内容は、中古住宅の購入に伴うリノベーション。
ご夫妻はまだ20代ですが、子ども3人をのびのびと育てたいと考えて、一軒家を購入されたとのこと。

ご主人は板金工事の仕事をされていたため、建物の外回りは仕事関係の会社さんにお任せし、当社では室内のリノベーションを担当させていただくことになりました。

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■お施主様のご要望
Kさんご夫妻は20代で、お子さんが3人いらっしゃいます。
しかも、ご夫婦共働きとあって、家事がしやすい間取りを希望されました。

建物は、築14年の木造住宅の2階建て。具体的には、以下のようなご要望がありました。

・LDKはキッチンから室内全体が見渡せて、子どもの様子が常にわかるようにしたい

・1階にファミリークローゼットを設けて、階段を上り下りしないで洗濯物をしまったり、着替えができるようにしたい

・冷蔵庫以外に冷凍庫も使っているので、冷凍庫を置ける場所を確保したい

・玄関からキッチンに通り抜ける動線上に脱衣室があるため、落ち着いて着替えができないので、脱衣室と洗面室を分けたい

・2階を間取り変更して、子ども部屋を2部屋と主寝室とトイレを設けたい

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■工事の内容とポイント

次に、実際の工事の内容とポイントをご紹介します。

主な工事は、1階の間取り変更と内装工事、水回り（キッチン、浴室、洗面化粧台）の設備交換、
2階の間取り変更と内装工事です。

また、中古住宅の場合、リフォーム工事を行ってからさほど期間が立たないうちに、
補修が必要な箇所が新たに見つかる可能性も考えられます。

しかし、補修工事を再び行うとなると、お施主様に負担がかかってしまうので、
そのようなことがないように家中を点検し、
予算と見合わせながら最低限直しておいた方がいいと思われる箇所は修繕を加えることにしました。

【玄関】
玄関は家の顔とも言われ、そのお宅を印象付ける場所なので、内装を一新しました。
玄関ドアは風が通るルーバータイプを採用。明るさも確保でき、清々しい印象です。
玄関収納は、もともとあったものを白く塗装して再利用することに。
オーダーメイドのように玄関の雰囲気ぴったりに仕上がりました。

サッシはもともと黒い格子状のタイプが使われていたので、
それを上手く内装に活かすことができました。

室内のサッシについては、事前に家全体を点検した際、
場所によっては音鳴りなどの症状がみられたため、お施主様に報告をして、
問題のある箇所は修理を加えました。

ほとんどのサッシにはペアガラスが採用されていましたが、
サッシの縁のゴムが傷んでいると断熱性が悪くなる原因となるため、
気になる箇所は交換させていただきました。

【LDK】
ご主人はグレーが好きなので、室内の内装は白とグレーを基調に、
黒をアクセントに取り入れて、シンプルモダンな空間にコーディネートしました。

1階の床は白いフローリング、建具もほとんどのものは白を採用。

アクセントクロスやキッチンにはお気に入りのグレーを用いています。

照明はダウンライトを採用し、シンプルですっきりとした天井にコーディネートしました。
ダウンライトを採用するにあたっては、当社の内覧会にお越しいただき、
明るさの具合を確認してから決定しました。

照明は、どの程度の明るさになるか検討をつけるのが難しく、明るさの好みも人それぞれなので、
当社ではお施主様に内覧会などで実際の明るさを確かめていただいてから、
配置や数、ワット数などを決めるようにしています。

キッチンの横の引き戸の奥には冷凍庫置き場と洗面スペースがあり、脱衣室・浴室にも通じています。

【キッチンからの眺め】
キッチンに立った時、子どもたちの様子を見守れるようにしたいという奥様のご要望もしっかりとカタチにしました。
カーテンも室内の雰囲気に合わせてコーディネートしました。

【キッチン】
キッチンはLIXILの「アレスタ」シリーズをセレクト。
グレー色を採用したのは当店では初めてでしたが、若々しくて清潔感のある印象に仕上がりました。

また、キッチンには食洗機を組み込んであるため、共働きのご夫妻の家事負担を軽減できます。

背面に収納スペースもたっぷり設けてあるので、キッチン回りがすっきりと片付きます。

【ファミリークローゼット】
玄関からリビングに入ると、すぐ右手にファミリークローゼットがあります。
帰宅してからわざわざ2階に上がらずに着替えができるので、とっても便利。

しかも、洗濯物を洗って、干して、しまうという一連の動作がすべて１階でできるので、
洗濯家事が格段にラクになりました。

【洗面スペースと冷凍庫置き場】
キッチンの横の引き戸を開けると、左手に冷凍庫置き場があります。
冷凍庫の寸法に合わせて、その上に棚も設けてあるため、使い勝手がいっそう便利に。
さらに、スペースの奥には洗面化粧台を設置。

脱衣室と分けて配置したので、着替えも落ち着いてできます。
階段下を利用して収納も設け、スペースを無駄なく活用しています。

【トイレ】
トイレは床をドアと同じ濃い色調の木目にし、グレーのアクセントクロスをプラスして、
ご主人好みのシンプルで洗練された雰囲気に演出しました。

【浴室】
浴室も白と大理石調のグレーの壁でコーディネート。
明るい色合いなので、空間が実寸よりも広々と感じられます。
断熱性が高く、お掃除もラクにできます。

【2階】
2階は間取りを変更し、ナチュラルで明るい雰囲気に統一しました。

上の画像は主寝室。天井いっぱいまで収納を設けてあり、衣類や荷物がたっぷり収まります。
壁面収納は、LIXILの「スタッコ」シリーズです。

2階には、それ以外に子ども部屋を2部屋とトイレを設けました。

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■お施主様のご感想

リノベーションの工事期間は、約２か月。お施主様は工事が終わって早々にお引っ越しをされました。

お引渡しの翌日にご家族の様子を見にうかがうと、お子様たちが大喜びで家中を元気に走り回っていました。

以前はアパート暮らしだったのでこんな風に子どもたちが家の中で遊んだりすることはできなかったそうですが、これからは広い家でのびのびと過ごせそうですね！

ご夫妻のセンスが反映されたスタイリッシュな住まいが完成し、これからの暮らしが楽しみです。

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■今回のリフォームを振り返って

特に今回の場合はご夫婦がまだ20代とお若いので、この先も末長くこの家で暮らすことになります。

そのため、「いずれまたリフォームをしなければならない時期が必ずくるので、
そのためにお金を取っておくことも必要ですよ」というお話をしながら、
無理のないリノベーション計画を立てました。

お施主様にしてみれば、「リノベーションで一気に住まいをフル装備にしたい」という気持ちを抱かれるのは当然のことと思います。
ただ、一気にすべてを新しくしようとすると、住宅ローンの借入額もかさむので、
必要のないところまで負担をかけないようにしたほうが得策です。

そのため、「お金をかけていいところ」と「かけなくていいところ」を区別し、
1階はご夫妻の思うように間取りや内装を一新し、
2階は間取りを変更した箇所のみ内装を変えるようにご提案しました。

また、2階の各室にエアコンを設置したいというご希望でしたが、まだお子さんが小さいので、
実際に子ども部屋を使うようになるのはおそらく10年後くらいでしょうし、
その時にはきっと新しくて性能が今よりもっといいものが出ているでしょうから、
当面はエアコンをしなくてもいいのでは・・・というお話もさせていただきました。

その結果、無駄な費用をかけることなく、
これからの暮らしに余裕を持って快適に暮らせる住まいをご提供できたのではないかと思います。

リフォームは、やったら終わりではありません。

私たちはこれからも、お施主様のその後の暮らしや住まいのメンテナンスのことを見据えて、
無理のないご提案をしていきたいと思っています。

また、今回の事例については、バーチャルデータを公開しています。まるでその場にいるかのようにリアルな体験をしていただけますので、ぜひご覧ください。

文：LIXILリフォームショップ UTSUMI 岡田 加容子