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社長 晴耕 2022.07.16

シニアにも子育て世代にも人気!平屋づくりのポイントとは 〜第2回〜

みなさまこんにちは。内海建設の社長 内海です。
前回に引き続き、今回も平屋の家づくりポイントについてご紹介します。

第2回は、開放的かつ快適な平屋を建てるための秘訣をまとめました。

■開放的&快適な平屋を建てる秘訣とは

○小さくつくって大きく住もう!
従来の平屋は、広い敷地に大きな建物を建てるケースが多かったですが、最近は家事のしやすさや家族のコミュニケーションなどを重視して、「小さな平屋」を建てるケースが増えています。

小さな平屋では、間取りをコンパクトにして動線を短くする一方で、限られた空間を無駄なく生かして空間に開放感を持たせる必要があります。
そのためのポイントを次にまとめました。

○敷地いっぱいに建物を広げない
必要な空間のみをコンパクトにまとめて家を建てると、掃除や手入れが楽になります。余った敷地は庭やウッドデッキ、テラスなどに利用すれば、ガーデニングやバーベキューなどを楽しめます。

○視線が抜けるように窓を配置する
部屋の対角線上に窓を設けたり、壁の上部を開けて隣の空間とつなげたりすると、視線が抜けて開放感を得られます。

○大きな窓をつくる
庭に面して天井いっぱいまである大きな窓を設けると、内から外へと視界が広がって、開放感を得られます。

○廊下をつくらない
廊下を極力設けず、LDKから水回りへ直接移動できる間取りにすると、動線を短縮できて家事効率がアップします。

○小屋裏を活用しよう
平屋は2階建てに比べて屋根の面積が広くなるため、小屋裏空間を利用できます。
また、敷地面積が狭かったり、家族が多かったりして、平屋を建てるのが難しい場合でも、小屋裏を上手に利用すれば可能になります。
そのため最近は、子育て世代の間で平屋+小屋裏の家が人気です。

<小屋裏を上手に利用する秘訣>

ポイント①『小屋裏で家全体がつながる間取り』
オープンな小屋裏空間にすると、開放感や一体感が増し、小屋裏で各部屋がつながるので、家族の気配を常に感じとれます。

ポイント②『採光と通風に利用』
小屋裏や天窓を上手に生かすことで家中に自然の光が行き届き、換気にも有効です。設計を工夫して空気の流れをコントロールすれば、冷暖房効果もアップします。

ポイント③『収納に利用』
小屋裏を収納スペースにして、季節ものの家電や子どもの節句人形など、使用頻度の低いものをしまっておけば、1階を広々と使えます。

ポイント④『必要な分だけ2階にするのもアリ!』
日常生活に関わるスペースは1階に配置し、子ども部屋など1階に収まりきれない居室だけを2階に持っていくと、申請上は2階建てになりますが、平屋風の暮らしができます。


○収納をまとめて間仕切りに利用しよう!
壁を極力設けずに、開放的なワンルームの平屋を希望する際には、壁状の収納家具で仕切ると便利です。
家族全員の荷物をしまえる大容量のスペースを確保でき、間仕切りが要らなくなったら簡単に撤去できます。

○動線から間取りを考える
平屋では、階段がないことを活かした「回遊動線」か、平屋ならではの長い廊下をベースにした「直線動線」のどちらかを選ぶパターンが多いです。

「回遊動線」の場合は、どの部屋を中心に回遊するかが大きなポイントです。家事ラクを重視したいなら、キッチンを中心に回遊動線を確保しましょう。
そうすれば、玄関やパントリーからキッチンに移動しやすく、家事動線を短縮できます。
あるいは、家の中心に中庭を配置すれば、日当たりが家中に行き渡り、庭でのプライバシーも確保できます。

一方、「直線動線」は公私の空間を仕切る境界線としても利用できるため、幅を広めに確保しましょう。
また、突き当たりに窓を設けて外に視線が行くようにすれば、行き止まり感がやわらぎ、開放感が生まれます。

○廊下の有効利用
省スペースな家をプランする際には、一般的に廊下を設けないようにするのが鉄則ですが、平屋の場合に限っては、廊下を有効利用することで様々な問題を解消できます。

平屋は2階建てのように公私の空間を上下階で分けられないので、廊下をパブリックスペースとプライベートスペースの境界線として利用するのがおすすめです。

廊下を平屋に利用する際のポイントは次の通りです。

<廊下の利用ポイント>
ポイント①『廊下で空間を仕切る』
リビングなどのパブリックスペースと、寝室や個室などのプライベートスペースの間に廊下を挟むことで、騒音を気にせず、自分時間を快適に過ごせます。トイレなどの水回りもリビングから廊下を隔てて配置しましょう。

ポイント②『廊下の高窓から光をとり入れる』
大屋根の平屋の場合は、中央部が暗くなりがちです。中央に廊下を配置して高窓を設け、隣接する部屋の壁の上部を開けておけば、廊下の窓から光が柔らかに注ぎます。

ポイント③『廊下と部屋を一体化する』
廊下と部屋を引き戸で仕切るようにすれば、引き戸を開けて両スペースを一体化させ、広々と使うことができます。特に子ども部屋などにおすすめです。

ポイント④『多目的に使える幅広い廊下を設ける』
廊下の幅を広めにすると、側面に収納やスタディカウンター、ベンチなどを設けることができ、多目的に使えて便利です。幅が1200mm以上あれば、廊下の突き当たりに洗面台を設けることも可能です。

このように、平屋はプラン次第でコンパクトでも開放的な間取りにできます。

次回は、平屋の玄関や軒、庭といった外回りのプランニング・ポイントをご紹介します。お楽しみに。

また、第1回をご覧になっていない方は、ぜひ下記からご覧ください。
※第1回の記事はこちら

文:内海建設 社長 内海 明

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