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社長 晴耕 2022.07.12

シニアにも子育て世代にも人気!平屋づくりのポイントとは 〜第1回〜

みなさまこんにちは。内海建設の社長内海です。

最近、子どもが巣立って夫婦二人になったシニア層や子育て世代など、幅広い世代に平屋の家が人気です。
そこで、平屋の家づくりポイントについて全3回シリーズでご紹介します。

前編は、平屋を計画する際によくある質問にお答えする形で、平屋づくりの秘訣を解説します。

■平屋と2階建て、建築費用はどちらが高いの?

同じ延床面積の平屋と2階建ての建築費用を比べた場合、平屋の方が延べ床面積に対して基礎や屋根の面積が大きいため、坪単価は上がります。

しかし、平屋は軒を十分に出せば外壁に雨がかかりにくく、また、補修の際に足場を組む費用が少なくなるためがないため、2階建てよりもメンテナンスコストを抑えられるというメリットがあります。

また、平屋には階段がないので、居室の面積が2階建てと同じであれば工事費はその分安くなります。地震による倒壊のリスクも低くなるため、保険料も2階建てより安くなる場合があり、そのため長い目で見ると平屋の方がコストがかからないかもしれません。


■平屋を建てる場合にも、耐震等級は最高ランクの3にした方がいいの?

平屋は2階建ての一階と比べると、壁量が少なくてすみ、設計の自由度が高くなるのが魅力です。また、2階建てで耐震等級3にする場合、建物の外周部の多くを構造耐力壁にしなければなりませんが、平屋の場合はその必要が少なくなるため、壁一面に大きな窓を設ける事もできます。

また、昨今の震災リスクの高まりを受け、地震保険料率は2021年1月に全国平均で5.1%値上がりしました。しかし、保険料は耐震等級別に割引があり、耐震等級3の場合は半額になる場合があるようです。ですから、これからは平屋も耐震等級3で建てるのがおすすめです。

 

■平屋は将来的に間取りを変更できるの?

平屋は二階への動線に必要な階段室を設ける必要がないため、間取りの自由度が高くなるのが大きな特徴です。もちろん将来的に間取り変更をすることも容易ですが、気をつけなければいけないのは「構造耐力壁」のことです。

将来的に間取りを変える場合、構造耐力壁の部分を撤去するには他の壁を補強する必要があります。そのため、部屋が手狭になったからといって構造耐力壁を撤去して広い空間をつくることはなかなか困難です。

ただし、壁が非耐力壁であれば取り外しが可能です。そのため、将来の間取り変更を考慮して平屋を建てる計画があるようでしたら、構造耐力壁を水回りやウォークインクローゼットといった、窓がなくてもいいスペースの壁に用いることをおすすめします。
そうすれば居室などの壁を非耐力壁にでき、間取りの可変性が高まります。また、将来的にリフォームをして新たに窓を設けたり、2部屋の子ども部屋を仕切る壁を取り除いて広い空間にしたりと、将来的な家族の構成の変化や生活スタイルの変化にもフレキシブルに対応できます。

具体的には、次のような工夫をすれば、可変性の高い平屋を実現できます。

<可変性の高い平屋をつくるポイント>

工夫ポイント①『あえて耐力壁を建物の中央に用いる』
水回りやクローゼットなど、窓がなくてもいい部屋を建物の中央に配置してコアな空間をつくり、その壁に構造耐力壁を用います。そうすれば、周囲に非耐力壁を用いることができ、後々その壁を取り外して増改築がしやすくなります。

 

工夫ポイント②『外周を耐力壁で固める』
建物の外周に構造耐力壁をバランスよく多めに配置すれば、建物の内壁を非耐力壁にできる箇所が増え、後々取り外すことも可能です。

 

工夫ポイント③『耐力壁でコの字型に囲む』
建物の形状が細長い場合には、長い辺の両脇に水回りやウォークインクローゼットなどを配置して、その壁に耐力壁を用いれば、室内の中間部分に非耐力壁を用いることができ、将来の間取り変更がしやすくなります。

■終(つい)の棲家としての平屋を作るポイントは?

子どもが巣立ち、夫婦二人になって、「終の棲家」として平屋に建て替える人が増えています。

平屋は日常生活をワンフロアで完結できるので、足腰が弱ったり、視力が落ちたりしても、家の中を移動しやすく、階段で足を踏み外して転落するような心配もありません。

また、住宅をバリアフリーにする場合には、次のような点に留意しましょう。

・床の段差をなくす
・手すりや引き戸を設ける
・廊下の幅を広く確保する
・ヒートショックを防止するため温度差を解消する(温度のバリアフリー) 等

ただし、実際の老後の生活を考えると、ヘルパーさんやデイサービスなどの介護サービスを依頼する場合の動線や、車椅子で生活する場合の動線など、配慮すべき事項はそれぞれのお宅の事情によって違いはでてきます。

以上、前編では平屋の全体的な構造や間取りについてご説明しましたが、後編では具体的なプランのポイントをご紹介します。どうぞお楽しみに。

文:内海建設 社長内海 明
参考資料:書籍2021年 『すごい平屋』 ㈱エクスナレッジ

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