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岡田 晴耕 2021.11.19

床暖房で足元から「あったか生活」

みなさまこんにちは。LIXILリフォームショップ UTSUMIの店長・岡田です。
11月も半ばを過ぎ、日毎に寒さがつのる季節となりました。

冬の暖房といえば、ストーブやファンヒーターなどの局所暖房や、室内全体を暖めるエアコンなど、いろいろな種類がありますが、今回は足元から快適な暖かさをもたらしてくれる「床暖房」についてご紹介します。

■床暖房のメリット・デメリット
床暖房は、加熱した床から直接伝わる「伝導熱」と、床から部屋全体に広がる「ふく射熱」によって室内を暖めます。

床暖房には、次のようなメリットがあります。
・室内を足元から効率的に、まんべんなく暖めることができる
・他の暖房器具のように場所を取らないので、部屋を広く使える
・火を使わないので安全
・水蒸気が発生しないので結露の原因とならない
・風も起こらないので、ホコリやチリを舞いあげる心配がない
・メンテナンスが簡単
・動作音がなく、静かに暖まる
・エアコンに比べて室内が乾燥しにくい

一方、次のようなデメリットも・・・
・スイッチを入れてから室内が暖まるまでに時間がかかる
・エアコンやストーブなどと比べると、初期費用や日々の光熱費が割高になる
・既存住宅に設置する場合には床を剥がす必要がある

このように、床暖房にもメリット・デメリットがあるので、用途や目的に応じてよく検討する必要がありますが、「頭寒足熱」と言われるように、足元が暖かいのは健康にも良いし、何と言ってもあのポカポカ感は大きな魅力ですね!

■床暖房の種類床暖房には、大きく分けて「温水式」と「電気式」の2種類があり、それぞれに熱源や特徴が異なります。

・温水式
温水式床暖房は、床の下に温水パネルを設置して床を暖めます。パネル内の水をガスや電気によって温め、床下を循環させることで部屋を暖めていきます。

・電気式
電気式床暖房は、床下に電気で発熱するヒーターなどを仕込んで床を暖めます。電気式には、蓄熱式、PTCヒーター式、電熱線ヒーター式など、さまざまな方式があります。

■内海建設のおすすめは・・・
このように、床暖房には温水式と電気式がありますが、当社では通常、電気式をおすすめしています。
その理由は、温水式床暖房は設置時にボイラーが必要ですが、電気式には必要ないため、その分イニシアルコストが安く済むからです。
また、当社では、電気式床暖房の中でも炭素繊維(カーボンファイバー)を発熱体に使用したタイプをよく採用します。炭素繊維は、飛行機や人工衛星、高速道路の橋脚の補強などに幅広く使用され、しなやかさと強靭さを併せ持ち、軽量で劣化しにくいといった特徴があります。
しかも、ヒーターパネルが折りたたみ式なので施工が簡単・安全で、初期費用を抑えることもできます。

電気式は温水式よりもランニングコストがかかると言われますが、8畳間で1日5時間毎日使用した場合の光熱費はおよそ5,000〜6,000円程度。
ですから、設置する場所と使う時間を工夫すれば、光熱費の負担を感じることなく利用できます。

■導入の際に注意したいこと
電気式床暖房を導入・使用する際には、次のようなことに注意しましょう。

・既存住宅に床暖房だけを導入しても、建物の断熱性が低いと思うような効果が得られません。
断熱リフォームも併せて検討しましょう。

・電気式床暖房を導入する際には、50アンペアは最低必要です。
容量が少ないお宅は設置前に容量を上げておきましょう。

・床に無垢材を使いたい場合には、床暖房対応の床材を使用しましょう。

・床暖房の上にはラグマットなどを敷けません。センサーが働いて電源がストップしてしまいます。

・テレビボードやタンスなど、床面積が広い家具を床暖房の上に配置すると、
熱がこもって床材にひび割れや変形が生じたり、 家具に反りやひずみが生じたりすることがあります。

・ソファは座面が床から5cm以上離れるように、脚の高いものを選びましょう

・床暖房には防水性があるので、多少の水をこぼしても大丈夫ですが、
 床上浸水の被害を受けると使えなくなります

・新築時に電気式床暖房を設置する場合には太陽光発電も併せて導入するのがおすすめです

・・・以上のようなことに注意して設置・使用することで、冬でも足元からポカポカの「あったか生活」を送れます。夜に使えば、朝起きた時にまだほんのり暖かいことも。
皆さんもこの冬、床暖房を検討してみてはいかがですか。

文: LIXILリフォームショップUTSUMI店長・岡田加容子

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