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岡田 晴耕 2024.10.04

台風対策・防犯対策にはシャッターが得策!

みなさまこんにちは。LIXILリフォームショップ内海建設の店長・岡田です。
今年の8月31日に発生した台風10号により、菊川市では甚大な被害が発生しました。遅まきながら、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

日本への台風の上陸は、平年で8月が平均0.9個、9月が0.8個、そして10月は0.2個と減少していきます。しかし、2000年以降で10月に上陸した台風7個のすべてが上陸時まで強い勢力を保ち、各地に大きな被害を及ぼしたという記録があります。つまり、10月の台風は上陸する回数は少なくても、決してあなどれないのです。

また、10月は行楽シーズンで外出が増える上に、気候がいいので窓を開けて過ごすことも多いため、空き巣などの侵入窃盗被害が年間で最も多いといわれています。

住まいの台風対策・防犯対策で有効な手段とされているのが、シャッターの設置です。
そこで今回は、シャッターについて詳しくご説明します。

シャッターは台風時に住まいを守る頼もしい味方!

台風時の強風は、時に時速100kmを超えることもあります。このような強風は、窓ガラスに大きな負荷をかけ、最悪の場合、破損させてしまう恐れがあります。

例えば、看板や植木鉢、屋根瓦など、さまざまなものが「飛来物」となって建物に衝突する危険性があります。瓦や屋根材はもちろん、傘や植木鉢のような軽量のものでも、強風で飛ばされると、窓ガラスを突き破ってしまうことも。ガラスが割れて室内に破片が飛び散ると、ケガの原因や避難の妨げになり大変危険です。

さらに、穴が空いた窓ガラスから強風が室内に一気に流れ込み、屋根が吹き上がって大被害になる恐れもあります。

シャッターは、これらの飛来物から窓を保護し、室内への被害を防ぎます。

シャッターはリフォームで後付け可能!

台風時の飛来物から窓ガラスを守るには、窓にシャッターを付けておくと安心です。
今の家にシャッターがない場合でも、今ある窓の上から後付けリフォームで取付け可能です。

〜シャッターの防災効果を実験で実証!〜
飛来物を想定した検証実験

LIXILでは、台風で2kg相当の飛来物が衝突速度44km/hで飛んできた場合の検証実験を行いました。その結果は次のとおりです。

その1:窓ガラス単体や養生テープを貼るだけだと…

植木鉢のような飛来物でもガラスが割れ、室内に破片が飛び散ってしまいます。

その2 :シャッターを設置すると…


飛来物から窓をしっかり守り、窓ガラスが割れるのを防ぐことができました。
※シャッターの標準タイプ・採風タイプの場合も、窓ガラスは割れませんでした。

その効果を動画でも紹介していますので、ぜひご参考ください。

シャッターは防犯対策にも絶大な効果を発揮

シャッターの効果は台風対策だけではありません。窓やドアに設置することで、強力な防犯対策にもなります。

一戸建て住宅や共同住宅の低層階では、無防備な窓から泥棒に侵入されるケースが大半です。また、空き巣被害の手口の多くが無締りやガラス破りです。
※総件数12,071件(令和4年警察庁調べ)

侵入窃盗の侵入口



侵入手段


特に、一階の窓や掃き出し窓などは侵入のターゲットになりやすいですが、シャッターを設置することで、物理的な障壁となり、侵入者への大きな抑止力となります。

シャッターのその他のメリット

シャッターには、その他にもメリットがいろいろあります。

<断熱性能>

現代の住宅では、エネルギー効率の向上が重要なテーマとなっています。シャッターは、外気との接触を減らすことで、室内の温度管理に大きく貢献します。

夏場は強い日差しを遮り、室内の温度上昇を抑えます。そのため、エアコンの使用を抑えることができ、電気代の節約にもつながります。逆に冬場は、室内の暖かい空気が外に逃げるのを防ぎ、暖房効率を向上させます。

●冬季における窓の室内側表面温度の比較 (リフォームシャッターを設置した場合)


●冬季における暖房費の比較(リフォームシャッターを設置した場合)


<遮音・遮光性>

現代社会では、外部からのさまざまな刺激が私たちの生活に影響を与えます。
特に、主要道路沿いに面したお宅では、交通騒音やヘッドライトなどの灯りが気になることがあります。

シャッターは、これらの外部からの光や音を効果的に軽減します。夜間の就寝時や、日中でも静かな環境が必要な際に、快適な室内環境を維持するのに役立ちます。特に防音性能の高いシャッターを選択すれば、外部騒音を最大30dB程度軽減することも可能です。

<プライバシー保護>

住まいにおけるプライバシーの確保は重要な課題です。シャッターは、外部からの視線を完全に遮断し、家族の安全とプライバシーを守ります。
特に、道路に面した窓や、隣家との距離が近い場合など、外からの視線が気になる場所へのシャッターの設置は、生活の質を大きく向上させます。


シャッターの種類

シャッターには、用途や機能によってさまざまな種類があります。主な種類とその特徴について詳しくみていきましょう。

①手動シャッター
手動シャッターは、最も一般的で経済的な選択肢です。

<メリット>
・操作を手動で行うため、停電時でも使用可能
・初期コストが比較的低い
・メンテナンスが比較的容易

<デメリット>
・開閉の手間がかかる
・高所の窓には不向き

手動シャッターは、その信頼性と経済性から、多くの家庭で採用されています。特に、停電時でも確実に操作できる点は、災害対策として大きな利点となります。

②電動シャッター
一方、電動シャッターには手動シャッターにはない便利さがあり、近年人気が高まっている選択肢です。

<メリット>
・ボタン一つで簡単に開閉可能
・リモコン操作や集中管理システムとの連携が可能
・専用アプリをインストールすると、スマートフォンでも開閉可能
・高齢者や体の不自由な方にも操作しやすい

<デメリット>
・初期コストが手動より高い
・停電時の操作に備えて手動への切替え装置が必要

ただし、LIXILの電動シャッターは、ハンドル操作ひとつで簡単に「手動」に切り替えて使うことができます。(切替え方法が異なる商品もありますので、詳しくはお問い合わせください)

電動シャッターの利便性は非常に高く、特に大きな窓や複数の窓を一括で管理したい場合に適しています。最近では、スマートフォンと連携して外出先から操作できるタイプも登場しています。

③採風タイプ(電動)
採光シャッターは、日中でもシャッターを閉めたまま過ごしたい場合や、セキュリティを確保しながも明るさが欲しい場合などに適しています。

フラップスラットが開く構造になっていて、採風・採光することができ、室内環境を快適にコントロールします。


ほどよい採光と日射遮蔽で、やさしく省エネ!
採風シャッターは、閉めたままでもほどよい光を採り入れることができます。また、直射日光を窓の外でカットするので遮熱効果にも優れ、冷房効率を高めて、エコな暮らしをサポートします。

※一般複層ガラスの窓に採風タイプ(フラップスラット全開)を使用した場合の性能です。当社想定モデルにて関連JISに準拠して算出した値であり、保証値ではありません。


④耐風タイプ(手動・電動)
台風地域や沿岸地域などの風の強い地域には、さらに耐風性を高めた「耐風アルミ窓シャッター」がおすすめです。
防犯耐風フック付きで、台風に強いスラットが特徴です。



シャッターのリフォームは施工も簡単!
LIXILのリフォームシャッターなら、取付工事にかる所要時間は、1窓あたり最短60分※のスピード施工。安全・安心な毎日が短時間で実現します。

有資格者による電気配線工事不要で電動シャッターの取付が可能
室内側に配線を通して、ACアダプタを室内コンセントに差し込むだけで電動シャッターの取付けができます。有資格者による電気配線工事が不要なので、手軽に施工が完了。配線カバーは専用の有償品をご用意しています。


まとめ
シャッターは、台風対策をはじめとする防災面だけでなく、防犯、断熱、プライバシー保護など、多くの利点を持つ住宅設備です。特に日本の気候風土を考えると、その重要性は高いといえます。
お住まいの立地条件や家族構成、求める機能などをよく考えて、最適なタイプのシャッターを選びましょう。また、カラーバリエーションもいろいろあるので、既存のお住まいの雰囲気に合わせてカラーを選べます。

LIXILリフォームショップ内海建設では、お客様のニーズや住宅の状況に合わせて最適なシャッターリフォームプランをご提案いたします。
安心・安全な住まいづくりのために、ぜひ一度ご相談ください。

文:LIXILリフォームショップ内海建設 店長 岡田

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