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岡田 晴耕 2025.04.04
あなたの家は大丈夫?春はシロアリに要注意!
こんにちは、菊川市のLIXILリフォームショップ内海建設です。
春本番、これから初夏にかけて気持ちのいいシーズンが続きます。澄んだ青空の下、お庭の草花も鮮やかに色づき始め、心が弾む季節ですね。でも、実はシロアリが最も活発に活動する時期でもあることをご存知ですか?
桜が咲き誇る美しい春の陰で、目に見えない恐怖が忍び寄っているのです。
たった1匹の羽アリが見つかっただけでも、その裏には5万匹ものシロアリがあなたの家の床下に忍び込んでいるかもしれません。
気がついたときには手遅れ…そんな恐ろしい事態を防ぐために、今こそシロアリについて正しく知っておきましょう。
そこで今回は、当社が毎回シロアリ工事をお願いしている株式会社IGコンサルティング掛川店の山田祐大店長から聞いたお話をもとに、シロアリ被害を受けやすい住宅の特徴や、春先に特に警戒すべき理由についてまとめました。
以前ご紹介した山田店長のご紹介ブログもぜひご覧ください。→ブログはこちら

【シロアリの被害を受けやすいのはどんな家?】
まず、シロアリはどんな家を好んでやってくるのでしょうか?
一般的に、次のような家がシロアリ被害を受けやすいといわれています。
①木造の家
木材はシロアリの主食。特に地面と接している部分は被害を受けやすくなります。
②湿気の多い環境にある家
床下や壁に湿気がこもりやすい住宅は、シロアリが好む環境です。
③空き家や管理が行き届いていない家
家に人が住んでいないと、窓の開閉などがされずに空気がこもるので湿気が溜まりやすく、シロアリにとっては住み心地の良い環境になります。
④築年数が経った家
防蟻処理の効果は一般的に5年程度。築年数が経つほど、リスクが高まるとされています。
ところが、実際にシロアリ駆除をされている山田さんによると、「古い家なのにまったく被害のないケースもあれば、築6年、7年の比較的新しい家でも被害を受けるケースもある」とのこと。
つまり、シロアリ被害は新築・中古を問わず、どんな家でも起こりうる問題であり、「うちは新築だから」「うちは立地条件が良いから」という油断が最も危険なのです。
建物の状態や環境によって予測がつきにくいことが、シロアリ対策を難しくしている一因です。
生き物相手の対策だからこそ、確実な予防と定期的な点検が重要です。
【知っておきたい基礎知識〜シロアリの生態と種類〜】
シロアリ対策を考える際、まずはその生態と種類を知ることが大切です。
日本では主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類が住宅被害の原因となっていますが、
最近では「アメリカカンザイシロアリ」という外来種の被害も、兵庫県や神奈川県などの温暖なエリアを中心に日本各地で確認されています。
シロアリは、数万~数百万匹という単位で、コロニー(巣)を形成し、高度な社会組織を営んでいます。
コロニーは、女王アリ・王アリを頂点に、完全に階級が分かれています。
1つのコロニーには、次のような役割を持つシロアリが存在します。
①ワーカー(職蟻)
木材を食べ、栄養を他のシロアリに与える役割を担います。通常私たちが「シロアリ」と呼ぶ白い虫がこの働き蟻です。彼らは生まれてから死ぬまでずっと木を食べ続けるだけの一生を送ります。
②羽アリ(有翅蟻)
繁殖のための特殊な役割を持ちます。春から初夏にかけて巣から飛び出し、新たなコロニーを形成するために交尾をします。このシロアリが飛んでいるのを見かけるのは、すでに建物内に大きなコロニーが形成されている証拠です。
③女王アリと王アリ
コロニーの創設者となり、新しい世代のシロアリを産み続けます。
特に羽アリの存在は重要なサインです。
羽アリは白いワーカーとは異なり、繁殖のためだけに特化した存在です。
彼らは自分たちの子孫を増やすという使命を持ち、シロアリのコロニー拡大に貢献します。
専門家によれば「1匹の羽アリがいれば、その近辺には約5万匹のシロアリがいる」とされています。羽アリを殺虫剤で駆除したとしても、建物内部に残っているシロアリのコロニーには全く影響がありません。これがシロアリ駆除の難しさの一つです。
【シロアリが春先に活発になる理由】
シロアリのシーズンは、4月、5月、6月、7月の4か月間です。
この時期に特に注意が必要な理由は、「羽アリ」の発生にあります。
羽アリの発生は、シロアリ被害を発見する重要なきっかけとなります。
多くの家主がシロアリの被害に気づくのはこの時期だけ。
シロアリは一年中家の床下や躯体内といった私たちには見えない場所で活動を続けているので、羽アリが発生しなければその存在に気づくことができません。
羽アリの発生があって初めて、シロアリが近くにいることに気がつくのです。
つまり、春先に羽アリを見かけたら、すでに建物内にシロアリのコロニーが形成されている可能性が高いです。
もし羽アリを見つけて殺虫剤で駆除したとしても、それはコロニー全体からすればほんの一部に過ぎません。羽アリは繁殖のためだけに出てくる存在で、本体である白蟻(ワーカー)は依然として家の中で活動し続けているのです。

【シロアリ被害を見逃さないためのサイン】
シロアリ被害に早く気づくためには、羽蟻の発生だけでなく、次のような兆候にも注意する必要があります。
①床や柱をたたいたときに空洞のような音がする
②基礎や床下に泥でできたトンネル状の通路が見られる
③木材の近くに細かい木くずや糞粒が積もっている
④最近ドアや窓の開閉がスムーズでなくなった
こうした些細な変化が、実は大きな被害の前兆かもしれません。もし気になる場合は、すぐに当社にご相談ください。お話を詳しく伺った上で、シロアリ被害を受けていないかお住まいの点検をさせていただきます。
【信頼できるシロアリ業者の選び方】
このように、春先は羽アリが発生するシーズンであることから、各家を回ってシロアリ駆除の訪問営業をする業者も増えてきます。
しかし、中には、この期間だけどこからともなくやってきて工事を受注し、シロアリのシーズンが終わるといつの間にか姿を消して、連絡すら取れないといった業者もいます。
また、シロアリが実際にはいないのに「いる」と言い張って、不必要な工事を勧める悪質な業者もいるため、注意が必要です。
シロアリ対策の相談は、必ず信頼のおける業者に頼みましょう。
とはいえ、どの業者が信頼がおけるかを判断するはなかなか難しいものです。
そのためにも、まずは当社のような住宅会社に相談するのが安心です。
または、当社がずっとお付き合いしているアイジーコンサルティングさんに相談することをおすすめします。
【まとめ:気になったらまずは相談を】
これから7月にかけては、シロアリの活動が活発になる時期ですので、
家の周りに羽アリがいないか注意深くみていましょう。
「家の近くで羽アリを発見したけれど、これが本当にシロアリなのかどうかわからない」
というケースもよく聞きます。
もし羽アリを発見したら、それを捕獲して、当社にご持参いただければ、
アイジーコンサルティングさんに問い合わせて確認を取りますのでご安心ください。
また、羽アリを探さなくても、シロアリ対策をされていない方は一度床下を点検すると安心です。
まずは当社にお気軽にご相談ください。
あなたの大切な住まいを一緒にシロアリからお守りします。
文:LIXILリフォームショップ内海建設 店長 岡田