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岡田 晴耕 2024.09.06
屋根の軽量化で地震・台風対策
みなさまこんにちは。LIXILリフォームショップ内海建設の店長・岡田です。
この夏は、地震や台風などの災害が相次いで発生し、災害対策の重要性を改めて思い知らされました。
8月8日(木曜日)には、日向灘を震源とする震度6弱・マグニチュード7.1の地震が発生。
この地震の発生に伴って、気象庁は南海トラフ地震の想定震源域では大規模地震が発生する可能性が平常時と比べて相対的に高まっているとし、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表しました。
さらに、月末には台風10号が各地に記録的な大雨をもたらし、静岡県内も各地で被害を受けました。
いつ・どこで起きてもおかしくないと言われる大地震や台風などの自然災害。
特に築年数が経過した住宅では、地震や台風などの災害に耐えられるかどうか、安全性の確保が大きな課題となっています。
屋根の軽量化は効果的な耐震対策の一つ
そこで最近あらためて注目されているのが、地震対策だけでなく台風対策としても有効な既存住宅の耐震リフォームです。
築年数がかさんだ住まいの耐震性を高める方法としては、建物の躯体に耐力面材を加えたり、ホールダウン金具や筋交金物を施したり、基礎にコンクリートを流し込む工事などが挙げられます。
しかし、これらの工事では壁を剥がして構造をむき出しにする必要があるため大規模な改修となり、多額の費用がかかってしまいます。
そこで注目したいのが、屋根を軽量化する方法です。
屋根の軽量化には、以下のようなメリットがあります。
<屋根を軽量化するメリット>
①建物全体の耐震性が向上する
屋根が軽くなることで、地震時の建物全体にかかる負荷が減少し、耐震性が向上します。
②台風対策にも有効
瓦を軽量化すると、強風時に瓦が飛散するリスクが低下します。また、屋根全体の重量が軽くなることで、台風による建物への負担も軽減されます。
③比較的低コストで実現できる
壁や柱の大規模な改修に比べて、屋根の軽量化は比較的低コストで実施できます。
④地震時の二次被害を軽減する
軽量の屋根材を使用することで、地震時の瓦の落下などによる二次被害のリスクも低減できます。
⑤住みながらの工事が可能
屋内の大規模な工事と異なり、屋根の改修は住みながら行うことができるため、生活への影響を最小限に抑えられます。
このように、屋根の軽量化は、比較的低コストで効果的な地震・台風対策を実現する優れた方法といえます。
特に、菊川市を含む東海地方では、南海トラフ地震の脅威が叫ばれているため、このような対策は非常に重要です。
安全性と美観を両立する軽量瓦
屋根の軽量化を実現する具体策としては、従来の瓦屋根をガルバリウム鋼板などの軽い素材に変える方法があります。
しかし、純和風住宅などの場合は瓦をガルバリウム鋼板に変えると、せっかくの美観を損ねる場合があります。
そこで、安全性と美観を両立する軽量瓦として最近注目されているのが、軽量瓦です。
軽量瓦の代表的な商品として、「ROOGA(ルーガ)」が挙げられます。
ROOGAは、株式会社ケイミューが開発した革新的な軽量瓦システムで、私たちが屋根リフォームをご提案する際にもよく採用しています。
次に、ROOGAの特徴をご紹介します。
<ROOGAの特徴>
①超軽量
ROOGAの重さは、従来の粘土瓦の約半分。1坪あたり約68〜76kg程度の重量で、屋根全体の負担を大幅に軽減します。屋根を軽くすれば地震時の揺れを小さくでき、建物にかかる負担も小さくなります。
②高い耐風性能
特殊な形状と施工方法により、台風などの強風に対して優れた耐性を持っています。最大瞬間風速70m/秒の暴風にも耐える設計となっています。
③優れた耐震性
軽量であることに加え、専用の固定金具を使用することで、地震時の瓦のずれや落下を防止します。
④屋根の漏水・飛散を防止
水が流れやすい形状と水の浸入を防ぐ設計、さらに釘でしっかりと固定する施工方法で、暴風・豪雨から住まいをまもります。また、台風が近づくと強風で多くの物が飛んできますが、ROOGAは物が当たっても割れにくい素材のため、万が一割れても破片の飛び散りを抑えます。
⑤豊富なカラーバリエーション
和風から洋風まで、様々な建築様式に合わせて選べる多彩な色とデザインが用意されているため、コーディネートの幅が広がります。
⑥コーティングで色褪せ防止
太陽から降り注ぐ紫外線は色あせの大敵。ROOGAは紫外線に強いグラッサコートでコーティングしているため、キレイが長持ちします。独自の試験で30年経っても色褪せしにくいことが確認されました。
⑦熱を遮り、雨音も響きにくい住まいに
屋根材本体の厚みや瓦の下の空間によって屋根から室内へ伝わる熱を遮り、真夏でも快適な住まいに。雨の日に屋根で発生する雨音の発生も抑え、静かな暮らしづくりにも貢献します。
『ROOGA』ホームページはこちら
『屋根リフォームのタイミング』
では、屋根のリフォームはどんなタイミングで検討すべきなのでしょうか。
以下のような症状が見られる場合や、建物の耐震性が気になる場合は、LIXILリフォームショップ内海建設にお気軽にご相談ください。
・屋根の一部に変色や苔の発生が見られる
・瓦のズレやひび割れが目立つ
・小屋裏や天井に雨漏りの跡が見られる
・築25年以上経過している
・過去の台風や地震で被害を受けたことがある
これらの症状が見られなくても、予防的なリフォームを検討することが大切です。
特に、南海トラフ地震の発生が懸念される中、地震対策の一手段として早めの検討が大切です。
【まとめ】
屋根の軽量化は、コスト効率が高く、効果的な耐震対策の一つです。
ROOGAを始めとする最新の軽量瓦技術は、安全性、耐久性、そして美観を兼ね備えており、長期的な視点で見ても非常に優れた選択肢です。
LIXILリフォームショップ内海建設では、地域の気候風土を熟知し、それぞれのお客様のニーズに合わせたオーダーメイドのリフォームをご提案いたします。
自然災害のリスクが高まる中、「備えあれば憂いなし」の精神で、今一度ご自宅の安全性を見直してみてはいかがでしょうか。
お客様の安心・安全な暮らしのために、私たちが最善のリフォームをご提案します。どうぞお気軽にご相談ください。
文:LIXILリフォームショップ内海建設 店長 岡田