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社長 晴耕 2024.07.12

【新築事例紹介】菊川市S様邸 前編

内海建設で新築工事をさせていただいた、菊川市のS様邸の施工事例を前後編に分けてご紹介します。
今回ご紹介するのは、ご夫婦二人でセカンドライフを満喫する平屋の住まい。
ご主人がご自分で作られた間取り図をブラッシュアップしていきながら、ご夫妻のご要望をカタチにしました。


【新築のきっかけ】
退職を機に、庭づくりや畑仕事を楽しみながら悠々ライフを楽しみたいと考えたSさん。
これまで住んでいた家はご両親との二世帯住宅で、ご夫婦二人暮らしにしてはサイズ感が合わず、あちこち手を入れてきたものの老朽化が免れなかったため、新築を計画されました。
検討の結果、既存の二世帯住宅を解体してそこに庭と畑をつくり、以前お父様が習い事の教室として利用されていた建物を解体して、そこに夫婦二人で住まう平屋の家を建てることになりました。

【当社とのお付き合い】
もとの二世帯住宅は他の大工さんが建てた家でしたが、ご主人のお父様のご依頼で、2006年に当社が耐震補強工事を実施。それ以降、屋根の葺き替えなどもご依頼いただき、お付き合いを重ねてきました。その結果、今回の新築計画でもお声をおかけいただき、建物と外構工事を承りました。

【お施主様自らが間取り図を作成】
冒頭でもご紹介した通り、S様は退職後のセカンドライフをしっかりと計画し、平屋の家をご自身でプランされました。ご主人が手描きで作成した図面には、これからの暮らしをしっかりと見据えたご夫妻の想いが明確に反映されています。

お施主様ご自身がこうして図面まで作成して相談にみえることは稀ですが、このような場合には、お施主様のプランをベースに、家づくりのプロとしての観点から、「構造上の問題はないか」「動線に不便な箇所はないか」「ドアの開きや採光、痛風などに問題はないか」といった細かい点までチェックし、お施主様と確認を取りながらブラッシュアップしていきます。

今回の場合も、お施主様と細部を確認し合ったうえで、結果的にはほぼ最初の図面通りの住まいが実現しました。仕上げ工事の段階で現場を見学されたお施主様に、「思った以上に良くなった」と言っていただけたので、とても嬉しく感じました。

【ご夫妻のこだわりポイント①昭和の民家風の畳敷きの家】
ご夫妻がこだわったのは、昭和の民家風の畳敷きの空間。10畳のリビングに6畳分の畳スペースを設け、その隣に6畳の和室を設置。さらに、6畳の和室も畳敷です。暮らしの中心のリビングにも畳スペースを広く設けたことで、畳の上にゴロンと寝そべったり、座ってあぐらをかいたり、冬にはコタツを出したりと、昔ながらの団欒のひとときを楽しめます。


【ご夫妻のこだわりポイント②ゆとりの収納スペース】
収納に余裕を持たせたのもご夫妻のこだわりの一つ。ゆとりサイズの玄関収納や、リビングと廊下の両側から使える収納、婚礼家具のタンスをしまっておけるタンス置き場、しめいの点付き押し入れなど、各所にたっぷり収納を設けました。収納が十分にあると、お部屋を常にすっきりと美しく保てます。


【ご夫妻のこだわりポイント③ご夫妻の暮らしに合った間取りと動線】
実際の暮らしをシミュレーションしながら、綿密に案を練った平面図をもとにつくられた住まいなので、使い勝手も抜群です。例えば、キッチンの背面に設けたカウンター収納は、炊飯器や電子レンジを置く部分だけ高さを変えて、奥様が使いやすいように配慮するなど、細かい箇所までご夫妻の使い勝手にフィットした仕様となっています。


【充実のセカンドライフを支える快適性能】
セカンドライフを満喫する住まいを実現するには、暮らしやすい間取りだけでなく、住宅性能もしっかりと確保する必要があります。
S様邸は認定長期優良住宅を取得し、補助金を利用してお得に住まいを新築できました。
また、住宅性能も当社が標準仕様としてご提案した内容を取り入れていただきました。
性能の具体的なポイントをご紹介します。

[ポイント①認定長期優良住宅]
税金の控除や補助金利用などのメリットも!
末永く安心して暮らせる「長期優良住宅」の認定を取得


長期優良住宅とは、耐震性・省エネ性(断熱性)・劣化対策(耐久性)・維持管理などの面で国の基準をクリアし、認定を取得した住宅です。長期優良住宅なら、ローン減税や固定資産税、贈与税などの税金の控除を受けることができ、補助金も利用できます。

[ポイント②耐震等級3の地震に強い家づくり]
耐震性能をさらに高めるコーチパネルで、耐震等級の最高ランク「3」を取得

当社では、大きな揺れや繰り返しの揺れに強い家をご提供するため、「コーチパネル」というパネルを使った「耐力壁」を採用。耐震等級の最高等級3で、しかも繰り返しの揺れに強い構造が自慢です。

・コーチパネルとは…
構造面材・枠材・間柱・断熱材を一体化した木のパネル。地震の揺れをパネル全体で受けとめ、モノコック構造によって揺れの力を分散させることで、圧倒的な耐震性を発揮します。


[ポイント③年中快適で家計にやさしい暮らしを叶える住宅性能]
HEAT 20・G1クラスの断熱性能で夏は涼しく、冬は暖か


断熱材付きのコーチパネルや、Low-Eペアガラス・アルミ樹脂複合サッシを用いることで、HEAT 20・G1クラスの断熱性能を確保しました。
HEAT 20・G1クラスとは、私たちの住む静岡県において、暖房を使う時期の最低室温がおおむね10℃を下回らないことを目安とした断熱性能のことです。

【断熱性を高めることで得られるメリット】
・夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます
・エアコンの効きが良くなり、光熱費の大幅削減が期待できます
・室内の温度差がなくなり、ヒートショック対策になります
・結露が発生しにくくなり、カビやダニの繁殖も抑えられます
・家中が快適で過ごしやすく、心身をすこやかに保てます
・省エネ効果でCO2排出量の削減に貢献します

※画像 室内のイメージ

続く後編では、住まいの見どころポイントをご紹介します。どうぞお楽しみに!

(後編に続く)

文:内海建設 代表取締役 内海 明

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