前回に引き続き、内海建設で建て替えをさせていただいた、菊川市のY様邸の施工事例をご紹介します。
完成したご新居は、これからの時代にふさわしい性能を備え、地震などの災害から大切な家族と財産を守る住まいです。夏はすずしく、冬はあたたか。ご家族の心や体にも、家計にも優しく、末永くすこやかな暮らしへと導きます。
後編は、住まいの各スペースについて詳しく解説します。

［完成した新居の注目ポイント］

●明るく開放的なリビングダイニング

娘さんご一家が遊びに来たとき、みんなでゆったりと過ごせるように、リビングダイニングを広く確保し、明るく開放的な空間が実現。ダイニングには６人掛けの大きなテーブルを置き、壁面に調味料などを置けるニッチを設けました。窓際には収納カウンターを設けてあり、お孫さんの写真や生花などを飾って楽しめます。
インテリアや白とベージュと木目を基調に、落ち着きがあって温かみのある空間にコーディネート。家族一緒に団らんのときを過ごすのにぴったりな雰囲気に仕上がりました。

●使いやすいキッチン

キッチンに立ったとき、室内全体を見渡せるように対面式を選択。正面には掃出窓があり、外を眺めながら気持ちよく家事ができます。
システムキッチンは奥様の普段の使い勝手や身長の高さ、旧宅のキッチンで不便だった点などを細かくヒアリングし、作業の流れを意識して、スムーズに調理や片付けができるようにプランしました。
ワークトップの高さや棚の位置も奥様の身長に合わせて選ぶことで、効率よく作業ができるようになりました。

●家事楽な水回り

キッチンの背面に洗面・脱衣室と浴室を配置し、水回りを集約したことで家事効率がアップ。
洗面・脱衣室はお孫さんと一緒にお風呂に入ったりするときも使いやすいように、空間にゆとりを持たせました。下着やタオルなどをしまう収納を置けるスペースも十分にあります。

●ご主人のお気に入りの浴室

ユニットバスはLIXILの「リデア」を選択。お風呂が大好きなご主人が一番こだわったユニットバス。足を伸ばしてゆったりお湯に浸かれます。タイル張りの旧宅の浴室と比べると断熱性が格段に高く、冬でも暖かく入浴できます。
また、従来に比べて、お手入れのしやすさも格段にアップ！掃除のしやすい素材が標準仕様で用いられているのに加え、好きな位置にセットできるマグネットの棚や、丸洗いできるカウンターも採用しました。
壁のタイルは濃いグレーの光沢のあるタイプを選び、モダンで上質な雰囲気にコーディネート。毎日快適なバスタイムをお過ごしいただけます。

●ワンフロアで暮らせる和室の確保

旧宅では階段の傾斜が急だったため、二回ほど階段から落ちたことがあるという奥様。そのため、新居では階段にしっかりと手すりを設け、上り下りがしやすいように設計しました。
また、ご夫妻の寝室として利用することもできるように、１階に和室を設置。階段の上り下りをしなくても１階だけで日常生活を送ることができるよう配慮しました。
和室には、収納や神棚用の棚を設置。家具を置きやすいように、一部板張りを採用。
畳は縁無し、壁にはベージュの地模様入りのクロスを用い、清楚で落ち着きのある空間に仕上がっています。

●トイレと洗面台は上下階に設置

旧宅にはトイレが1つしかなくて不便だったため、一階と二階のそれぞれにトイレを設けました。
また、洗面スペースも一階と二階の両方に設けてあるため、朝の忙しい時間帯に支度が重なっても大丈夫です。

●土間収納付き玄関

玄関には土間収納を設けてあり、家族全員の靴をまとめて収納。
おかげで正面の玄関をいつも美しく保つことができ、急な来客時にも慌てずに済みます。
玄関ドアは、明るさと風通しを確保できるタイプを選びました。断熱性も高いため、外気の影響を受けにくく、室内を快適に保ちます。

●収納力たっぷりの納戸スペース

2階には3畳の納戸を設けてあり、各部屋の収納には収まりきらない大きな荷物などをしまえます。大容量の収納スペースを確保できたことで、家中がスッキリ。荷物を集約してしまっておけるので、探し物をするときも便利です。

ご新居には、このほかにもご家族の想いが随所に詰まっています。
Yさんご夫婦の完成時のインタビューをブログで公開しています。そちらもぜひご参考ください。

Yさんのご新居は、今年の3月末に完成見学会も開催させていただき、おかげさまで大好評でした。
築年数がかさんだ家をそのままリフォームして住まうか、建て替えるかという判断をご自身だけで決定するのは難しいものです。
なぜなら、現在の建物の状況を正確に把握し、リフォームと建て替えにおける双方のメリット・デメリットを考えて、結論を出す必要があるからです。
内海建設では、建物の現地調査を実施し、お客様からヒアリングを行って、的確なアドバイスをさせていただきます。計画が具体化していなくてもご相談を承りますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

文：内海建設　代表取締役　内海 明