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社長 晴耕 2022.11.11

ドングリの魅力

こんにちは。内海建設の社長の内海です。

以前、「私の本棚」のコーナーでもお伝えしましたが、私はドングリに非常に興味があり、自宅や事務所でドングリを育てています。

■ドングリを育てる楽しみ
ドングリとは、ブナ科の果実の総称です。つまり、ひと口にドングリといっても、実は様々な種類があるのです。今育てているのは、ツクバネガシ、アカガシ、マテバシイ、クリ、ウバメガシ、アベマキ、コナラ、ミズナラ、ヨーロッパナラ。
事務所でのドングリの世話は、自分よりも岡田がよくやってくれています(笑)。

ドングリは、地面に落ちると、帽子をかぶっていない方の先から根が出て、まず地面にしっかりと自分の体を固定し、その後で根から芽が生えてきます。その成長過程を見るのが楽しくて、次から次へと集めていたら、いつの間にか種類が増えました。

ドングリを鉢植えで育てる場合は水の管理が必要なので、少し手がかかりますが、庭に直に実を蒔く場合は、ほったらかしにしておいても自然に育ちます。
秋に落ちたドングリをすぐ拾って地面に植えると、早いものは年内中に芽が出てきます。
通常は実が落ちて、ひと冬そのまま過ごしてから、春になって暖かくなると芽が出てきます。

上の写真は、かれこれ20年近く前、私が犬の散歩をしている途中で拾ったアベマキという樹種のドングリです。今や庭のシンボルツリーに成長しました。

アベマキのおかげで、夏は葉が繁って直射日光を防げるし、窓を開けていても外から見えずプライバシーを保てます。
一方、冬になると葉が落ちて、陽光をたっぷり部屋にとりこめます。
下の写真は、11月に入って剪定した状態です。


■ドングリを知る楽しみ

また、以前紹介した本もそうですが、私はドングリに関わる本を集めるのも好きで、ネットで調べて気に入ったものがあると購入します。

なかでも特に気に入っているのは、最近ネットで手に入れた「日本どんぐり大図鑑」という本です。
挿絵がすべて手描きで、どんぐりの種類や成長の様子などが、ボタニカルアートのように緻密で美しいタッチで描かれています。新刊がもう出ないので、購入したときは5,000円でしたが、先日ネットで調べたら販売価格が15,000円に上がっていて驚きました。

ドングリの不思議な力
ドングリの本を色々読んでいくうちに、ドングリの不思議な力に魅力を感じるようになりました。
ドングリには栄養分がたっぷり含まれていて、食糧として森の生物たちを支えています。動物たちは秋になるとドングリの実をたくさん食べて、冬眠に備えます。

ドングリは毎年同じ樹に実がなるのではなく、実がならない年があります。
実はそれによって鹿やリスなどの動物の生息数をコントロールし、森の秩序を守っているともいわれていて、まるで森の神様のような存在なのです。

実は、私たち人間にとっても、ドングリは縄文時代から貴重な食糧源でした。
昭和の時代にも、子どもたちが里山で遊びながら、椎の実を拾って食べたりしていたものです。現在でも一部の地域ではドングリを使った食品が生産されていて、ドングリのお団子や、ドングリコーヒー、リキュールなどもあるようです。

このように、ドングリは、知れば知るほど、育てれば育てるほど、興味と愛着が湧く不思議な存在です。
皆さんも道端や公園でドングリを見つけたら、ぜひ育ててみませんか。

文:内海建設 代表取締役 内海明

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