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社長 晴耕 2022.10.28

『私の本棚』 vol.02

こんにちは。内海建設の社長の内海です。
自分の本棚にある本をご紹介する「私の本棚」シリーズ。
第2弾は、「ドングリの戦略―森の生き物たちをあやつる樹木」という本です。

ドングリの戦略―森の生き物たちをあやつる樹木
作:森廣 信子  八坂書房

本書は、森の中のドングリのふるまいを、机上の考察だけでなく、実際の調査を重ねて解説している本です。
奥多摩をベースとしたフィールドで、結実量の調査を約17年間続けて導き出された結果をわかりやすく説明しています。

また、明解な図や写真とともに、あらためて学習させてくれる植物の分類法などがところどころにコラムとして掲載されているので、理解しやすい内容になっています。

次に、各章のタイトルを紹介しておきます。
これらのタイトルだけでも興味をそそられます。

1章 人はなぜドングリを拾うのか
2章 ドングリとは何か
3章 奥多摩のドングリ
4章 ドングリをめぐる動物たち
5章 タネをまく木々 生き残り戦略
6章 結実変動があるのはなぜか(ドングリが沢山なったり、ならなかったり)
7章 個性的な木々
8章 駆け引きをする木
9章 ドングリをめぐる複雑な関係性

地球上の生態系を私たち人間の都合で見たときのキーワードに「生態系サービス」があります。

●「生態系サービス」とは・・・
人間の生活は、多様な生物の生態系によって得られるさまざまな恵みによって支えられています。これらの恵みのことを「生態系サービス」といいます。

「生態系サービス」は、次の4つに分類されます。
・酸素の生成・土壌形成・栄養や水の循環などの「基盤サービス」
・淡水・食料・燃料などの「供給サービス」、
・気候・大気成分・生物数などの「調整サービス」、
・精神的充足やレクリエーション機会の提供などの「文化的サービス」

本書を読むと、ドングリ達は、昔から生き残り戦略としてまわりの環境にサービスをしながら、実に上手くふるまってきたということが感じられます。
紅葉の季節になると、コーヒーのお供に読み返す一冊です。

実は私は、以前からドングリに非常に興味があり、この本以外にもドングリに関わる本をたくさん持っています。次のブログでは、私がドングリにこだわる理由や、ドングリの魅力についてお伝えします。

また、「私の本棚」は、お客様やスタッフにも好きな本の紹介をお願いしてみたいと考えています。その時にはお声をかけさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

文:内海建設 社長 内海 明

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