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岡田 晴耕 2021.10.22

リフォームのときに気をつけたい『壁紙選び』!

みなさまこんにちは。LIXILリフォームショップ UTSUMIの店長・岡田です。

家を建ててから10年以上経つと、壁紙の黄ばみや剥がれ・破れなどが気になるようになります。
その原因は直射日光や手垢などの場合が多いですが、壁紙も消耗品なので、どうしても劣化は避けられません。
住まいの環境や普段のお手入れによって状況は異なりますが、劣化が気になり始めたら張り替えをおすすめします。
また、断熱リフォームや耐震リフォームなどを行う際には壁を剥がして工事を行うので、
必然的に壁紙の張り替えが必要となります。

壁紙には種類がたくさんあり、膨大なサンプルの中からその部屋に適したものを選ぶのはなかなか大変です。そこで今回は、リフォームの際の壁紙選びのポイントをご紹介します。

■壁紙の張り替え作業を簡単に解説!

壁紙の張り替えの際には、まず既存の壁紙を剥がします。壁紙には、表面と下地との間に「裏紙」という薄い紙があります。
そして、既存の壁紙を剥がすときには、裏紙を残して剥がすのが一般的です。

壁紙を剥がすと下地の状態がわかるので、下地に問題があったら適切に補修をします。
たとえば、下地の石膏ボードにカビが生えたりしていたら、カビを除去してカビ止め剤とパテを塗ります。
また、ヒビや穴などがあったら補修用パテで埋めます。

こうして下地の傷んだ部分を補修したら、裏紙が残っている部分と、裏紙が剥がれて石膏ボードが露出した部分との段差を埋めるように、下地用のパテを薄く塗ってならします。壁の縁に溝のような部分があるときは、コーキングを施します。
パテが乾いたら、紙やすりでならします。表面が平滑に仕上がったら、新しい壁紙を張っていきます。

■リフォームの際には厚めの壁紙を選ぶのが無難!

上記でご説明したように、壁紙を張り替える際には下地の表面を平滑に仕上げる必要があります。
なぜなら、下地に穴が空いているのにそのまま壁紙を張ってしまうと、後々めくれや剥がれの原因になるからです。
LIXILリフォームショップ UTSUMIでは、壁紙を貼り替える際にはあらかじめ現地の下見をして、
下地材に穴などの問題がある場合には、大工さんに下地を新しく作ってもらってから壁紙を張るようにしています。

また、既存の壁紙を剥がした後の下地材は、下地処理を行っても完全に平滑にはならず、多少凹凸が残ります。
そのため、薄い壁紙や輸入クロスだと下地の凹凸が目立ってしまうので、厚みのある壁紙を選んだ方が無難です。
また、壁紙は乾燥すると収縮するので、張り替えをした際に薄い壁紙ほど隙間ができやすくなります。

そのため当店では、どうしても薄い壁紙や輸入クロスを使いたいという場合には、
下地を新しく張るか、あらかじめリフォーム後の仕上がりについてお話をしてご了承いただくようにしています。

■壁紙選びのポイント

壁紙には色々な種類があります。しかも、サンプルブックの各サンプルは小さいので、
壁全体に使ったときにどうなるかイメージがつきにくいものです。
そのため、私たちの場合は、お客様のご希望の壁紙や私たちのおすすめの壁紙の候補を選んで、
メーカーからA4サイズ程度の見本を取り寄せるようにしています。

見本が届いたら、実際に使う部屋の壁に当ててみて、光が入ったときの色目や、照明があたったときの雰囲気を観察してみることが大事です。

■壁紙の基本は白系、でも冒険したい場合には・・・

壁は面積が大きいので、あまり濃い色を用いると部屋が暗く・狭く感じられるようになります。
また、はっきりした色目や柄物の壁紙は家具やカーテンなどとのバランスがとりづらく、ちぐはぐな感じになり兼ねません。
そのため、やはり壁紙には白系が好まれます。
特にリフォームの場合には、サッシやドア、家具や照明などは元のままの場合が少なくありません。
そのため、壁紙には真っ白ではなくナチュラルな白や、グレーやベージュがかった白を選ぶと全体的に調和のとれた空間に仕上がります。

柄物やビビッドカラーの壁紙を使いたい場合には、個室やトイレなどに一面だけアクセント的に用いると失敗がなく、
自分らしさを活かした個性あふれる空間にコーディネートできます。

■劣化した壁紙をそのまま放置するとどうなるの?

見た目の劣化が気にならなければ、特に壁紙を張り替える必要はありませんが、劣化を放置すると、いずれ張り替えが必要になった際に古い壁紙がきれいに剥がれず、下地材の表面ごと剥がれてしまう場合があります。
そうすると下地の交換まで必要になるので、余計に費用がかかることになります。
そのため、劣化が気になる場所があったら、早めに張り替えを行うことをおすすめします。

特に、よく使う部屋の壁はいつも目に入るものなので、劣化が気になり始めたら模様替えを兼ねて壁紙を張り替えると、気持ちもリフレッシュできますよ♪

LIXILリフォームショップUTSUMIでは、お客様の好みやお部屋の雰囲気に合わせて、壁紙のコーディネートのご相談やご提案も承ります。

お気に入りの壁紙が見つかったら、大きめなサンプルもお取り寄せして検討することもできます。

どうぞお気軽にご相談ください。

文: LIXILリフォームショップUTSUMI店長・岡田加容子

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