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岡田 晴耕 2021.12.18

知っておくと役に立つ!フローリングの選び方

みなさまこんにちは。LIXILリフォームショップ UTSUMIの店長・岡田です。
床材には、フローリングやフロアタイル、クッションフロア、畳、カーペットなど色々な種類がありますが、最近の一般住宅で最もよく使われるのは、フローリングです。

さらに、フローリングの中にも種類が色々あり、それぞれに特徴が異なります。
そこで今回は、リフォームでも新築でも、知っておくと役立つ「フローリングの選び方」についてご説明します。

■フローリングの種類
フリーリングは、木材を用いた床材です。フローリングには大きく分けて「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類があります。それぞれの特徴をまとめてみました。

 

『突き板フローリング』

突き板(つきいた)フローリングとは、木材を薄くスライスし、基材(合板や集成材)の表面に貼り付けたものです。化粧部分の木材の厚みの違いによって特徴や価格が変わってきます。

突き板フローリングには、次のようなメリット・デメリットがあります。

【メリット】
①天然の木材が表面に使われるため、木の風合いを感じられる
②金額が安価で価格帯の幅も広い
③無垢の床に比べて反りや隙間が生じないため、寸法が安定する
④手入れがラク
⑤耐久性にすぐれている
⑥使われる木材によって風合いや機能が変わり、ラインナップが豊富にある

【デメリット】
①無垢材に比べて質感や重厚感が見劣りする
②経年に応じて劣化しやすく、見た目が悪くなる
③接着剤の材質によっては、合板同士が剥がれやすく、床がブカブカしてくることがある
④化粧部分が薄いので、傷がつくと基材部分が見えてしまうことがある

 

 

【無垢フローリング】

無垢フローリングとは、天然木の一枚板を加工したものです。オークやパイン、ヒノキ、スギなどの無垢材がよく使われます。また、樹種の種類や節目の有無、品質の違いによって金額が大きく変わります。

無垢フローリングには、次のようなメリット・デメリットがあります。

【メリット】
①木の温かみや柔らかさが足に伝わり、質感が優れている
②冬場でも感触に温かみがある
③1枚1枚の板の表情が異なり、味わいがある
④経年変化とともに味わいが深まり、価値が高い
⑤ヒノキやチークなど、木の種類によっては硬くて強度が高いものもある
⑥木には調湿性に優れているため、室内の湿度を調整し、快適に過ごすことができる

【デメリット】
①反りや膨張・収縮が生じやすく、寸法が安定しない
②突き板よりもメンテナンスに手間がかかる
③一般的な無垢フローリングは床暖房には適さない

■無垢フローリングの寸法安定性が悪い原因は?

このように、無垢フローリングのデメリットとして一番問題なのが、反りや膨張・収縮が生じやすいことです。冬は乾燥して木が収縮し、板と板の間に隙間が空きます。また、床暖房に用いると、乾燥や熱により収縮や反り、割れなどが生じやすいため、一般的な無垢フローリングは不向きです。

さらに、もっと気をつけなければならないのは、夏場の膨張です。無垢材が湿気を吸収して膨張が進むと、板同士がぶつかり合って反り返ってしまうことがあります。

このようなことが生じる原因は、木材が加工の段階で乾燥が十分に行われていないからです。十分に乾燥されていない木材は含水率が高く、膨張しやすいため注意が必要です。

■内海建設のおすすめはコレ!

このように、無垢フローリングは含水率によって反りや膨張・収縮が生じやすいため、品質の安定性が高いものを選ぶ必要があります。

そこで当社がおすすめしているのが、「ソリッド15 スーパードライ」という製品です。

この製品は、静岡県島田市にある「佐藤工業」という会社が製造している無垢フローリングです。同社は循環型社会の実現に対する意識が高く、同じ静岡県の会社とあって親しみも感じられます。

「ソリッド15シリーズ」の無垢フローリングには、国産材のヒノキやクリ、クルミが用いられます。なかでも「ソリッド15 スーパードライ」は床暖房の高熱にさらされても安定した無垢フローリングで、各社の床暖房に対応しています。
樹種もバーチ、チーク、 オーク、ひのきと国産材を豊富に取り揃え、どれも十分に乾燥が施されています。床暖房にも使えるとあって、普段使いでも反りや膨張・収縮が生じにくく、見た目も上質で高級感があります。

■床材は適材適所の選び方を!
前述のように、無垢フローリングには様々なメリットや魅力がありますが、使う場所や目的によっては突き板フローリングの方が適している場合もあります。

たとえばペットを飼っているお宅では、ペットが滑りにくく、汚れや脱臭効果を持たせるために、合板に特殊なシートを貼ったペット用フローリングを用いることが多いです。

LIXILのペット用フロア「ラシッサ フロア 耐水・ペット」は、優れた耐水性に加え、ペットの脚すべりにも配慮した高い機能性が特長です。本物のような質感の木目タイプ、人気の素材タイプのデザインもあり、ペットとの暮らしを快適に過ごせます。

また、キッチンは水や油が飛びやすいので、手入れがしやすくて汚れにくい突き板フローリングの方がおすすめです。

当店では新築でもリフォームでも、使用場所や用途に合った適切なフローリングをご提案しています。床材のサンプルも豊富にご用意していますので、お気軽にご相談ください。

文: LIXILリフォームショップUTSUMI店長・岡田加容子

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